Haijiの絵日記

【ブログ】絵本「せかいにひとりだけのぼく」クラファンふりかえり 〜ご報告とお礼〜

目次

こんにちは、Haijiです。

【ブログ】絵本「せかいにひとりだけのぼく」制作に対する思い などでご紹介していた、2021年8月8日から実施していたクラウドファンディングが同10月11日に無事終了しました。

クラウドファンディング「男女って何?性別の枠を越えた、個性を大切にする絵本を子供達に届けたい。」のCAMPFIREページはこちら。

トランスジェンダーでオニイタレントの竹紫春翔さんのおいたちをもとにした絵本を出版し、多くの施設・多くの方へ届けることで、男女にとらわれず個性を大切にする世の中にしたい!

そう願って竹紫さんが実施されたプロジェクトでした。

 竹紫春翔さんのアメーバブログ
 竹紫春翔さんのFacebook

このブログでは結果のご報告、クラファン期間に取り組んだ広報活動、感想を記録としてまとめていきたいと思います。

取り組んだ広報活動などはこれからクラウドファンディングをされる方のヒントにしていただけたらと思います。

結果報告

絵本「せかいにひとりだけのぼく」クラウドファンディング結果発表

★★★★★

期間:2021年8月8日〜同10月11日
支援金額:1,360,300円
支援人数:183名
達成率:113% (目標金額1,200,000円)

★★★★★

という結果になりました!!

クラウドファンディングサイトCAMPFIREさんの手数料17%(2021年秋現在)を考慮して目標金額120万円に設定していたものの、終了1週間前までは100万円にも達さず、私は半ば諦めかけていました。

最後の1週間で駆け込みでご支援をたくさんいただき、目標の113%を達成することができました。

ご支援いただいた方、本当にありがとうございました!

SNSのイイネやシェアなどもすごく励みになりましたし、アドバイスもたくさんいただき、有難かったです。

どんな形にしろ応援してくださった皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。

取り組んだこと

絵本「せかいにひとりだけのぼく」をより多くの子供達、より多くの施設に寄贈することは私の願いでもありました。

竹紫さんとタッグを組んで、私もこの2ヶ月はクラファンの宣伝活動を中心に生活していました。

宣伝活動に力を入れたのは、出版費用や寄贈の費用を集めたいというのがもちろん正直なところでしたが、

それは「LGBTQやトランスジェンダーについての知識が広まると絶対に世界が良くなる方向に進む」という気持ちがあったからでした。

クラウドファンディングについて書いてある本やブログを読んだり、スタッフでミーティングを繰り返したり、いろんな方に相談したりして、下記のような色々な広報活動に取り組みました。

・ブログ毎日更新(竹紫さん)
・プロジェクト記事の作成
・ライブ配信(Clubhouse、インスタ、FBライブなど12回)
・SNSトップ画やアカウント名の変更
・プレスリリースを書き、阪神エリア・沖縄エリアに配布(4回)
・リターンの追加
・途中経過ご報告の動画(2回)
・ラスト5日間のカウントダウン投稿
・スタッフそれぞれSNS更新
・竹紫さんラジオにゲスト出演
・HaijiのClubhouseに、竹紫さんとコラボ出演

…という感じでしょうか。たぶん。

何個か簡単にご紹介してみます。

プロジェクト記事の作成

CAMPFIREさんのプロジェクトの記事を見たことはあったのですが、今回初めて作る側になって、まず記事作りに苦戦しました。

プロジェクトの記事は、文章を竹紫さんが書き、画像を主に私が用意しました。

他の方のプロジェクトは見出しがポップで、イメージ画像もたくさんあり、読みやすいものでした。

私は見出しなどは「PCに不慣れな人でも簡単に作れるんだろうな」「カラフルな色々なデザインから選べるんだろうな」と思っていましたが、、、

そんなことはなく、この見出しも自分で画像として作って、文章の間に差し込む必要がありました。

びっくり。

それを踏まえて他の方のプロジェクトをもう一度読んでみると、すごく目を引く見出しや、その人らしいデザインの見出しなどさまざまでした。

クラファンは一人で実行するのは難しいものだなというのが、今回のクラファンを通しての私の一番大きな感想ですが、

「記事に差し込む画像」を作れるような、PCに慣れた人がメンバーにいないと、記事がとたんに地味になってしまい、読む人を選んでしまうと感じましたね。

また、プロジェクト記事には目次を自動で作成する機能は無いのですが、自分で「この記事には何が書いてあるのか」を目次表の画像にして紹介していらっしゃる方もいました。(あれは良い考えだなと思いました・・!)

あとは「野菜の生産者さんの顔」みたいなイメージで、絵本づくりに関わっているスタッフ全員の顔写真を載せたり、資金の使いみちや寄贈先候補を詳しく記載したり、途中からはyoutube動画を見られるようにしたりなどの工夫をしました。

ライブ配信

竹紫さんと私はとにかくライブ配信をたくさんやりました。

(↑ライブ配信の告知をわかりやすく伝えるためにそのつど案内画像を作りました…これも結構大変だったの思い出すなぁ)

こんな感じ!!

背景にいろいろな色を配置してるのは、竹紫さんがいろいろな個性を大切にしていきたい方だから。「いろいろな個性」を表現したカラフルなデザインにしていました。

ライブ配信は、竹紫さんと私の二人で配信したものが多かったですが、終盤には一緒にクラファンを作っていってるスタッフ全員でしゃべったりもしました。

その数、2ヶ月で12回。ほぼ毎週何か配信をしていました。

ライブ配信はインスタグラムが一番やりやすかったです。

・フォロワーさんに通知が届き、見に来てもらいやすい
・コメントをいただけるので視聴者の方とコミュニケーションがとれる
・コメントやハートなどのリアクションがしゃべるモチベーションになった(大事!)
・配信初心者のわたしたちでも操作がしやすい
・終わってからインスタtvとしてライブ動画を投稿できる

などが、インスタライブがやりやすかった理由です。

Clubhouseは2021年1〜2月には日本で爆発的に人気になりましたが、2021年夏の時点では当初よりはかなり人が減った印象でした。また、アプリを開いてないフォロワーさんには通知が届かないため、聞きに来てもらいにくいというのも感じ少し不便でした。

FacebookライブはFacebookでつながってる人に通知が届くのは良いのですが、配信初心者の私達には少し難しかったです。
「3人以上でも配信できる」と勘違いしていたのもあり(FBライブの配信は2人まで(2021年秋現在))、FBライブの告知をしておきながらいつまでも配信を始めることができず、結局インスタライブに切り替えたこともありました。

youtubeライブも、zoomを使いながらyoutubeで配信するやり方を教えていただいたりしてたのですが、使ったことのないOBSソフトを勉強しながら使う余裕がそのときの私になかったため断念しました。
他のSNSのライブ配信と違い、フォロワーさん以外の人のところにも表示されるということで、もう少し余裕があったらチャレンジしたかった・・!

ライブ配信は竹紫さんと私がおしゃべりしているのを視聴者の方にご覧いただけるのですが、これはとても良かったです。

・絵本を作ろうとした理由
・お互いに絵本を誰に届けたいか
・トランスジェンダーってそもそもどういうものなのか
・生理の話
・プール更衣室など男女別の施設の不便さ
・トイレは男性トイレに入ってる
・男性とも女性とも付き合ったことがある
・いじめや自殺率の話
・お母さんへのカミングアウトの話
・竹紫さんとHaijiとの出会い
・竹紫さんが個性を大切に思っている理由
・Haijiなりに考える個性の話…

など、画面越しに竹紫さんの顔を見ながら本当にたくさんのお話をすることができました。

クラファン始めのころのライブ配信で、竹紫さんが生理の話をしてくれたんですが、

トランスジェンダーの竹紫さんの、体は女性の体というのを私は忘れていて、「春さん(竹紫さんのこと)も生理があるんですね!?そりゃそうか・・!」とものすごく衝撃を受けたのを覚えています。

竹紫さんはなんでもざっくばらんに答えてくださるし、しかもすごく気持ちをこめてお話されるので、SNS投稿の文章などよりも、ライブ配信で気持ちをお話される方が視聴者の方に気持ちが伝わりやすく、相性が良いようでした。

実際に配信を見に来てくださった方は、共感してくださったり、はじめてトランスジェンダーの意味を知りましたと言ってくださったり、自分のやりたい方向が理解できたと言ってくださったり、

いろんなかたちで応援してくださることに繋がり、ご支援やコメントがいつもありがたかったです。

ちなみに上のような話題で竹紫さんに講演に来てほしい、ワークショップで話してほしいなどのご依頼は竹紫さんにご相談可能です。ご相談したい方は各SNSからコンタクトを取ってみてください。竹紫春翔さんのFacebookはこちら

プレスリリース

また、新聞やメディアに取り上げてもらうべく、プレスリリースというA4一枚の取材依頼の記事を書き、阪神エリアの記者クラブに持っていく…というのを合計ほど4回しました。

記者クラブというのは市役所とか県庁とかに入っていて、新聞記者さんがそこにはいらっしゃいます。

竹紫さんの故郷の沖縄には竹紫さんからお手紙と一緒に送ってもらいました。

その結果、沖縄タイムスさん、琉球新報さんの2社の沖縄新聞社に取材していただき、記事を掲載していただくことができました。

沖縄の2社は、新聞の誌面をWebに掲載する許可をくださったり(新聞記事を写真に撮ってWebなどに掲載するのは本来は著作権違反でNG)、応援してますと何人もの方に言っていただいたりと、あたたかいご対応がとても嬉しかったです。

沖縄タイムスさんの記事はYahoo!ニュースにも掲載されました。

沖縄の新聞社さんとYahoo!ニュースに取り上げられてからは、竹紫さんやHaijiのことを全く知らない方からのご支援や応援コメントをいただけるようになりました。

LGBT当事者だったりご家族やお友達がLGBTだったり、私たちの思いに純粋に共感しご支援してくださっているのが応援コメントから伝わってきて、胸が熱くなりました。

私と竹紫さんの住む阪神エリアのメディアからは取材依頼はありませんでした。

LGBTというテーマが取材しにくいものだったのか、クラウドファンディングがだめだったのか、何度も同じネタでPRしたのがだめだったのか、原因はわかりません。

少し小耳に挟んだ情報では、メディアは「取材のしやすさ」「ニュースとして取り上げたときの感動しやすさ」が大事とのことでした。

トランスジェンダーとしてのストーリー性や、出版の苦労話や、イベント開催などがもっとあるともしかしたら取り上げてもらえたかもしれなかったですね。

今となってはわかりませんが、今後またプレスリリースを書く際には色々試してみたいと思います。

リターンの追加

クラウドファンディングは最初と最後の2週間は支援が盛り上がる、それ以外は低迷する、と聞いていましたが、私達のプロジェクトもご多分に漏れず、そうなりました。

プロジェクトが中盤になってくるとご支援などのリアクションが少なくなり、スタッフの気持ちも落ち込んだり焦ったりしていきました。(励まし合ったりできるので、そういう点でも複数人でやっててよかった)

そんな中、絵本以外のリターンもあると良いのでは?、という考えから、下記のような色々なタイプのリターンを追加しました。

・Haijiによる似顔絵リターン
・フォトグラファーじょーじによる出張撮影リターン
・タロットセラピスト愛組(めぐみ)によるタロットお悩み相談リターン
・竹紫さんによる講演会行きますリターン

などです。

スタッフ総出で、自分たちでできることで喜んでいただけそうなものをピックアップしてリターンにしました。

これらの追加リターンには絵本を含まなかったので、先に絵本のリターンを購入してくださった方の中にも、追加のリターンを購入してくださった方もいらっしゃいました。(ありがとうございます…!震)

途中経過ご報告の動画

途中までのお礼とご報告の動画も2回ほど発信しました。

「プロジェクトページに動画があったほうが達成率があがる」という情報もあったためそうしたのですが、やはり竹紫さんは文章よりも実際にしゃべってる方が思いや熱意が伝わりやすいし魅力的!と感じるので、動画を作ってよかったなと思っています。

動画をインスタグラムに載せたいときは1分以内に収めると全部途切れずアップロードできるので、1分以内の動画がおすすめです。

感想

今回竹紫さんのプロジェクトに並走させていただき、私もLGBTQや絵本に対する思いをたくさん発信しました。

 (思いなどはこちらにまとめてあります→【ブログ】絵本「せかいにひとりだけのぼく」制作に対する思い )

そうすると私の知人からもたくさんのご支援と応援をいただくことができました。

「Haijiの思いに共感したから」「甥っ子姪っ子に読ませたい」と嬉しいメッセージもたくさんいただきました。

そんなふうに応援していただくことで、竹紫さんの思いの詰まった絵本とともに、私自身を信じてお金を出していただいてると感じるようになり、背筋の伸びる思いでした。

竹紫さん・私の二人とも知らない方からのご支援もたくさんいただきました。

決して安い金額ではないのに、180名もの方がご支援をしてくださり、本当にありがたいことだと竹紫さんとも何度も話しました。

本当にありがとうございました。

また、今回のクラウドファンディングは決して一人でできるものではありませんでした。

タロットセラピストの愛組(めぐみ)さん、フォトグラファーのじょーじさんのサポートはいつもありがたかったです。

そして何よりプロジェクトに並走させてくださり、この景色を見せてくれた竹紫さんにはとっても感謝しています。

必ず良い絵本に仕上げて、この絵本を必要とする子どもたちの多くに届けられるように、これからも活動していきます。

ありがとうございました・・!

参考書籍

今回のクラウドファンディングをするにあたって参考にした書籍は下記の3冊です。

講談社出版・パレットーク著 ケイカイラスト 「マンガでわかるLGBTQ+」

あさ出版・小野泰央著 「成功するクラウドファンディング」

技術評論社出版・クラウドファンディング研究会著 「クラウドファンディングで資金調達に成功するコレだけ!技」

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