Haijiの絵日記

【ブログ】絵本「せかいにひとりだけのぼく」制作に対する思い

目次

竹紫春翔 絵本 せかいにひとりだけのぼく

クラウドファンディング実施中

トランスジェンダーでオニイタレントの竹紫春翔(ちくしはると)さんと一緒に作っている絵本「せかいにひとりだけのぼく」。

こちらの出版費用・講演費用・寄付のための費用を集めるべく、2021年8月8日より、クラウドファンディングをスタートさせました。(2021年10月まで)

クラウドファンディング「男女って何?性別の枠を越えた、個性を大切にする絵本を子供達に届けたい」はこちら。

このブログの記事では、私と竹紫春翔さんが絵本にこめる思いについて、もう少し詳しくご紹介したいと思います。

絵本「せかいにひとりだけのぼく」について

どんな絵本?

絵本「せかいにひとりだけのぼく」は、神戸市に住むトランスジェンダーの男性・竹紫春翔(ちくしはると)さんが書かれたお話です。

ご自身の生い立ちからお母さんへカミングアウトするまでの話をストーリーにしています。

竹紫春翔 絵本 せかいにひとりだけのぼく

竹紫春翔さんはこんな人

竹紫春翔(ちくしはると)さん(以下:春さん)は沖縄出身のトランスジェンダーの男性で、オニイタレントとして活動されています。

竹紫春翔さんのブログはこちら
竹紫春翔さんのFacebookはこちら

「トランスジェンダー」とはなにか、皆さんはご存じですか?

生まれ持った身体の性別と、自覚・自認する自分の性別(心の性別)が違う人のことをトランスジェンダーと呼びます。

春さんは身体は女性、心は男性で、「トランスジェンダーの男性」ということになります。

反対に身体は男性、心は女性の方は「トランスジェンダーの女性」。

今はトランスジェンダーを公言してるオネエタレントの方が多くいます。

しかし春さんの子どもの頃は、トランスジェンダーを公言している人はテレビに取り上げられていませんでした。

春さんは幼少期から自分の性に違和感を持つも、自分が何者かわからず、いじめにも遭い、苦しい学生時代を過ごしました。

大人になった春さんは、講演会で自身の経験を話し「勇気をもらえた」と喜んでもらえたことをきっかけに、

自分の経験をより多くの人に届けたいと思うようになり、

オネエタレントをヒントにして、春さんは「オニイタレント」という肩書で活動を始めました。

11人に1人がLGBTと言われているとはいえ、まだまだ隠している人はたくさんいます。(注:【当事者監修】LGBTとは?【2021年度最新版】参考)

「自分を隠さず生きていける社会にしたい」
「LGBTをはじめ人との違いに悩む多くの人に、勇気と希望を届けたい」

という目的で、

多くの人に手にとってもらいやすいようにと考え、春さんは絵本をつくることに決めました。

この絵本を誰に届けたいか

自分の生い立ちを絵本にして多くの人に伝えたいと考えた春さんは、2020年夏に私のところにメッセージをくれました。

それから一年経ちますが、春さんと私はたくさん話し、文章やページ構成、ラフ原稿を作ってきました。

春さんはこの絵本を、ご自分と同じように性別に違和感を持つ子どもたちに届けたい・その子たちに勇気と希望を届けたいと考えておられます。

この絵本はそういう意味では、10人いれば10人全員に必要な絵本ではありません。

しかし10人のうち1人にはものすごく必要な存在になり得る絵本だと私は思います。

性別に違和感を持ち悩む子どもたちにとって、この本がロールモデルになれたら、

「自分が何者かわからない」という状態よりは少し気持ちが楽になるはず。

この絵本があることで、大げさかもしれませんが、社会が少し良い方向に進むはず。

そう私たちは信じてこの絵本を作っています。

私Haijiは、この絵本をシスジェンダー(身体と心の性別が一致している人のこと)の子どもたちに届けたいと考えています。

まわりにLGBT(Q)の子どもたちがいるという状況が今よりももっと当たり前になっていく未来で、

そのような子に出会ったときすんなり受け入れられるように、

心無い言葉でその子を傷つけてしまう前にいったん立ち止まって考えられるように、

絵本を通じて伝えていきたいと思っているからです。

竹紫春翔 絵本 せかいにひとりだけのぼく

クラウドファンディングの2つの目的

クラウドファンディング「男女って何?性別の枠を越えた、個性を大切にする絵本を子供達に届けたい」は2021年8月8日から10月11日まで実施中です。

こちらで費用を募って、集まった金額をみて出版の仕方を決めていく予定です。

なるべく多くの子どもたちに届けるべく、たくさんの学校や図書館などの施設に寄付をしたり、全国のなるべく多くの場所で講演を開きたいと考えています。

このクラウドファンディングで実現したいのは、なるべく多くの方に届けるための費用を集めることが第一ですが、

それと同時に、LGBTやトランスジェンダーについての知識・お話を発信して広めていきたいというのが第二の目的です。

以前LGBTの方のClubhouse配信を聞いていたら、トランスジェンダーのことを乱暴な説明をされていてびっくりしたことがありました。

「学生のころ、クラスにボーイッシュな女の子とかいたでしょ?あれがトランスジェンダーです」

というような具合でした。

トランスジェンダーは心と身体の性別が違う人のことです。ボーイッシュな雰囲気の女の子が必ずしもトランスジェンダーではありません。

この配信者の方は自称LGBTだったのですが、自称LGBTの方ですら誤認されるくらいなので、

世の中には私が感じる以上にまだLGBTやトランスジェンダーのことが浸透していないんだろうと思いましたね。

私はLGBTやトランスジェンダーについて勉強中で、私自身まだ理解していないことも多い段階ですが、

それでも春さんの力を借りたりして、知ってることや思っていることを発信していく必要があるなとそのとき感じました。

竹紫春翔 絵本 せかいにひとりだけのぼく

最後に

私のこの記事や、春さんのブログ、クラウドファンディングのページなどで私達の取り組みを知った方にお願いしたいことがあります。

それは、LGBTやトランスジェンダーのこと、この取り組みのことなどを、家族や友達とお話してほしいということです。

そういう話題がふと挙がったときにでも、「ネットでこんな記事見たよ」とか「そういう絵本作ってる人がいるらしいよ」とか、そんな風にお話してみてほしいです。

人と話すことこそが世界をよくすることにつながると思います。

余裕がある方はクラファンの支援やSNSなどのシェアなどもぜひ、よろしくお願いいたします…!

クラウドファンディング「男女って何?性別の枠を越えた、個性を大切にする絵本を子供達に届けたい」はこちら。

竹紫春翔 絵本 せかいにひとりだけのぼく

One thought on “【ブログ】絵本「せかいにひとりだけのぼく」制作に対する思い

  1. 大城かおる

    ハイジさんの素敵なメッセージです‼️頑張って下さい‼️私も早くこの絵本が世に出ることを楽しみにしています❗

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