Haijiの絵日記

噂のiPadアプリ「Adobe Fresco」がリリースされたので使ってみた

目次

こんにちは、*Haiji*です。

ほっこりイラストを描いています。

先日2019年9月24日、かつてより噂されていた、なんかものすごいお絵かきアプリ「Adobe Fresco(アドビフレスコ)」 がリリースされたので早速試してみました。

去年のAdobeMAXで紹介されていたそのアプリは、どうやら「水彩が超リアルに描けるアプリ」「まったく新しいドロー&ペイントアプリ」らしく、水彩の表現が好きな私は気にはなっていましたが、

そうは言ってもデジタルで描ける水彩なんてやっぱりどこか嘘くさいでしょ、リアルにはとても追いつかないでしょ、そう思っていました。

話題になってるものを一応チェックしとこうかなという気持ちでダウンロードしてみました。

ところがどっこい、実際に使ってみてたまげました。

すごいリアル。めちゃくちゃ楽しい!

今までのデジタルペイントの「水彩モード」はどれもリアルな水彩とはかけ離れていましたが、それらとは全く話が違いました。

ということでまだ使ったことのない人に、このAdobe Frescoを私の感動とともにざっくり紹介してみようと思います。

(あ、この記事は筆者の好みによりAdobeFrescoの水彩ブラシへの思い入れが強めの偏った説明文になってます、油彩ブラシについてはあんまり書いていませんすみません)

「Adobe Fresco(アドビフレスコ)」とは

「Adobe Fresco(アドビフレスコ)」というのはAdobeからiPad向けのアプリとしてリリースされた新しいペイントアプリです。

IllustratorやPhotoshopなどのCreative Cloudをサブスクリプション契約している人なら、AdobeIDでログインするだけで、すぐにiPadにダウンロードして使うことができます。

(ただしiPadに3GBの容量が空いてないとダウンできません)

また、AdobeIDを持ってなくても月々1,080円で使用可能(最初の6ヶ月間は無料)だそうです。(2019.10.4現在)

Adobe Fresco(アドビフレスコ)はこんなことができる

AdobeFresco-Haiji-Illustration06

AdobeFrescoの「学ぶ」のところにこのアプリで何ができるかのチュートリアルが置いてあります。

Adobe Frescoのペインティング動画と英語の説明の音声の入ったムービーになっています。英語がわからなくてもなんとなく言ってることはわかります。

ひとことでまとめてしまうと、Adobe Photoshopのブラシ感、Adobe Illustratorのベクター感、iPadアプリ「ProCreate」の使用感、そして水彩の綺麗に色が混ざり合う感じ、それらのいいとこ取りをしたアプリだという感想を持ちました。なんてこった。

まずブラシの種類がたくさんあります。


ブラシは大きくわけて3種類。

(1)ピクセルブラシ(鉛筆やペン、ペインティング)

(2)ライブブラシ(水彩や油彩)

(3)ベクターブラシ

の三種類です。

それぞれ細かく色々な種類のブラシが最初からセットされています。

あとは

  • レイヤーわけしたデータで作品を保存できる
  • レイヤーは指やアップルペンシルでドラックすると重なる順序を入れ替えられる
  • レイヤーは表示したり非表示にしたりできる

このあたりは普段PCやタブレットで絵を描いたことのある人なら感覚でできる範囲かと思います。他には、

  • 二本指で画面をキャンバスを拡大したり縮小したり傾けたりできる
  • 「ひとつ戻る」は二本指でタップ、「ひとつ進む」は三本指でタップ
  • ブラシは「+」マークから追加することもできる。追加するには有料オプション(最初の6ヶ月は無料)加入かまたは、AdobeIDを持っていたら普段Photoshopなどで使用しているブラシをダウンして使用することができる
  • お絵かきは自動保存されるので、保存の動作は必要ない
  • Adobe Frescoを開いた最初の画面で「新規作成」か「今までの作品の編集」か選べる。作品はクラウドに保存される。
  • マスクを設定できる。マスクの範囲で色を塗れたり効果を適用させたりと便利
  • レイヤーのグループ化ももちろん可能。グループ化したレイヤーをタップするとそれぞれのレイヤーに簡単にアクセスでき、修正や追加をすることができる
  • グループごとにサイズを変更することもできる。二本指かアップルペンシルでの拡大縮小
  • いろいろ描いているレイヤーの一部だけを切り取って新規レイヤーにすることも可能。なげなわツールで選択、レイヤーアクションで「選択範囲をカット」→「新規レイヤー作成」→「選択範囲をペースト」を押すとなげなわツールで選択したイラストの一部分が新規レイヤーになる

…とこんな風に、普段PCやタブレットで絵を描く人にとってはすでになじみのある基本的な性能はしっかり備わっています。

「グループをタップするとそれぞれのレイヤーにすぐアクセスできて簡単に修正ができる」っていうのが私としては使いやすくて嬉しいですね。

iPadの小さい画面で(私のは9インチ)、なるべく作業スペースを確保しながら、なるべくわかりやすい配置を追求して作られているのが伝わってきます。

個人的にはここがいい!

限りなく水彩っぽい

色がとても綺麗になじみます。

水彩ブラシの色と色とがぶつかると、互いの色と混ざり合い絵の具の絶妙な動きがリアルな水彩そのものです。

さすが、Adobe Frescoの一番の売りの部分ですね。本当にきれいで素晴らしいです。

水彩ブラシの水分量を調整できる

筆に含ませる水分の量を調整できます。

水分が多いと馴染みやすくふわっと広がるのに対し、水分が少ないとすぐ乾くので隣の色とあまり馴染みません。

水彩ブラシの不透明度をゼロにすると水筆として使用できる

水彩ブラシの不透明度をゼロにする(つまり無色透明にするという意味)と、水筆として使うことができます。

水彩で、すでに画用紙に塗られた絵の具が乾かないうちに、広範囲に薄く伸ばしたいと思うとき、水を含ませただけの色のついていない筆で絵の具の置かれた部分をなぞったりしますが、それと同様のことができます。

これが便利で、リアル。

カラーパレットにはカラー部分、白部分、黒部分、透明部分がありますが、透明の部分をクリックすると水筆扱いになります。

AdobeFresco-Haiji-Illustration08

本当の画用紙や水彩用紙では、絵の具を水筆で伸ばすと紙がふにゃふにゃになってしまうものですが、これはデジタルなので何回水筆を重ねてもふにゃふにゃになりません。

ふにゃふにゃにならず色が淡くとけていくのを何度も試せるのです。た、楽しい・・!

本当によく研究されてるなぁという印象です。

使った色が履歴に残る

AdobeFresco-Haiji-Illustration13
黄色が多いですね、黄色が好きだから。。同じ色を使うたびその都度最新の所にあがってきます。

これが何気に良いですね!

今まで使っていたアプリは色をあらかじめパレットに登録しておいてそれをピックアップするという感じでしたが、それだと色の調整をするたびにパレットに追加しないといけないので面倒です。

よく使う色は自ずと決まってくるので色の履歴があるのはかなり便利です。

指のジェスチャーの操作が便利

私はiPadProを購入してからアプリは「ProCreate(プロクリエイト)」を一番よく使用していますが、このAdobe FrescoもProCreateと似ている動作が多く、違和感なく使えています。

例えば「ひとつ戻る」には二本指で画面をタップすれば良いというのが共通しているのですが、

アナログでイラストを描いているときでさえ、私はひとつ戻りたいときに無意識に画用紙に二本指タップをしてしまうくらい、二本指タップが体に染み付いているので、この動作が同じなのがすごく助かります。

AdobeFresco-Haiji-Illustration07
他にも指のジェスチャーの操作はこんな感じ。右上の「?」を押すと出てくる画面です。

タイムラプスも可能

ProCreateにはタイムラプスの機能がありよく使っていましたが、Adobe Frescoもタイムラプスができるようです。

手順はこう↓

AdobeFresco-Haiji-Illustration09
AdobeFresco-Haiji-Illustration10

こうして書き出したタイムラプスが下のもの。ちなみにこちらは書き出したあと別のアプリで二倍速の加工をしています。

オリジナルブラシを追加して絵の具だまりが表現できる

水彩絵の具で画用紙にアナログで描くとき、絵の具の部分と画用紙の部分の境目にインクだまりならぬ絵の具だまりができるのが、私が水彩を好きなポイントの一つでして。

AdobeFresco-Haiji-Illustration15
これのことです。水彩の萌えポイントです。

流石にiPadではそこまでは表現できないだろうと思ってたんですが、

確かにAdobe Frescoのオリジナルブラシだけではその表現は難しいのですが、Photoshopに入れていた「watercolor」という名前のブラシを併用することで、その表現もできることを発見しました!

AdobeFresco-Haiji-Illustration11
Adobeアカウントの紐付けによりPhotoshopブラシをダウンロード可能です、すごいよね
AdobeFresco-Haiji-Illustration14
最近PhotoshopにダウンしていたブラシをFrescoにも読み込みができました
AdobeFresco-Haiji-Illustration16
Frescoオリジナルブラシを組み合わせてこのような表現が可能に。絵の具だまりがリアルです。

油彩ブラシで色の混ざり具合が調整できる

油彩ブラシも触ってみました。

油彩だと色のまざり具合(つまりオイルの量)が調整できるようです。

そういえば油絵を習ってたとき、オイルに多く溶かしたら色がよく馴染み、反対にオイルをあまり使わなければ絵の具と絵の具がその色のまま馴染まないという感じだったな、今思い出した…。

私は油絵だとオイルをあまり使わず絵の具がそのままキャンバスに乗ってる表現が好きでしたね。ペインティングナイフで描く表現とか。

使ってみての感想

今回Adobe Frescoを試すために二枚の絵日記を描いてみました。

AdobeFresco-Haiji-Illustration01
AdobeFresco-Haiji-Illustration02

前章で記載したように、紙がふにゃふにゃになることなく水彩の色のまざりを楽しむことができて最高でした。

私は実際に絵画を鑑賞するときはアナログ作品の筆使いや絵の具の質感などに感銘を受けるし、自分でも水彩の絵の具だまりの表現を扱うのが好きなんですが、自分でアナログで実際に水彩を描くのがどうも苦手で。

アナログで描くとき画用紙や絵の具を用意したり、水を入れたバケツを用意したり、画用紙の下に新聞紙を敷いたり、水をたっぷり含んだ表現をしようとすると紙がふにゃふにゃしてしまったり、限定された場所でしか作業できなかったり、というのが苦手だし、

苦手だからあんまりチャレンジしたこともなく、もちろん上達もしません。

なのでiPadやPCソフトなどデジタルデバイスでイラストを描くのが自分には合っていると思うのですが、今までのデジタルデバイスの「水彩モード」はどれもリアルな水彩とは程遠いもので、水彩の風合いを楽しむためにはアナログで描くしか方法がありませんでした。

アナログの表現をしたいけど、デジタルの便利さも捨てがたい。

今回のリリースでAdobe Frescoに初めて触れて、こんなリアルな表現が場所を選ばずバケツを用意する必要もなく、iPadで楽しめるなんて!といたく感動しました。

アナログにはアナログの、デジタルにはデジタルの性格、良さがあるというのは先日のブログにも記載しましたが、限りなくアナログに近い表現をデジタルでできるというのが本当めちゃくちゃ楽しいですね。

Adobe Fresco開発者の方々にスタンディングオベーションを送りたい!!

それくらい私にとっては素敵なソフトだなという感想を持ちました。

iPadをお持ちでAdobe Frescoに興味がある方、デジタルでアナログの表現をしたい方にはすごくおすすめです。

Adobe Frescoから直接Behance(Adobe主催の画像専門SNSのこと)にアップできる機能もついてるので、放置してるBehanceに作品をアップしたりしていきたいですね。

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