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こんにちは。
絵本作家・イラストレーターのHaijiです。
ほっこり優しい絵で子どもたちを笑顔にしたいという思いを持って活動しています。
先日楽しみにしていた「カナヘイ展 小動物が見た15年とこれから」(大阪会場)に行ってきたのでレポを書きたいと思います。
カナヘイさんの展示は写真OKのものが大部分で、この記事にも写真をたくさん使っていきます。
展示や本の購入を楽しみにされている方はネタバレになってしまうのでご注意ください。
カナヘイさんって?
カナヘイさんは1985年生まれの漫画家・イラストレーターの女性。
エッセイ漫画で三人のお子さんがいらっしゃることを公表されています。
完全に私の主観ですが、デビューから15年間、「かわいい」界の最前線を走り続けていらっしゃる方です。
「かわいい」を描かせたらこの方の右に出るものはいないと言っても過言ではない・・!
カナヘイさんの描くアウトラインや色つけはシンプルで、一見「簡単そう」「誰でも描けそう」という印象を持つ方もいらっしゃるかもしれないですが、
絵を描く仕事をしている立場としては、あのシンプルなラインと色つけを使ってあれだけの可愛さを生み出すなんて、もはや魔法のレベル!!
一体どうなってるんやという感じです、ほんとうに。
私が1984年生まれなのでカナヘイさんと同世代で、彼女の初期のイラストが待受画像として配布されていたときは高校生〜大学生でした。
その頃からカナヘイさんのイラストはいつも私のそばにあり、一方的な親近感を感じていました。
20代なかばになると【デコメ】という、メールの文面をイラストや動く絵文字で派手派手にするメールが流行りました。
カナヘイさんはデコメのお仕事もされていたし、私自身もデコメの背景イラストなどを描いていて思い入れがあるサービスでしたね。
今の10代の子はデコメなんて知らないんだろうな・・!
「おはよう☀️」の文字が右に行ったり左に行ったりする加工などがありました。文字面だけじゃ絶対伝わらなさそうですが。(・・脱線しました)
そんなカナヘイさんが今回、今までの作品を振り返る展示をされるということで、絶対に見に行きたかったというわけでした。
カナヘイ展(大阪会場)の紹介
「カナヘイ展 小動物が見た15年とこれから」
2019年8月8日(木)〜8月13日(火)
午前10時〜午後8時
(最終日は午後4時まで)
場所は阪神百貨店8階の催し会場
大阪・梅田にある阪神百貨店の8階で開催されていました。
入場料は大人が800円ですが、阪急阪神のスタシアカードを持っていると無料で入れました。ラッキーです。
百貨店の催し会場ということですが結構スペースが広くとってあり、物販もたくさんありました。
(カナヘイさんのイラストはスマホの液晶で見ても可愛いけど、ぬいぐるみなんかの立体モノになると可愛さが尋常でないレベルまで上がる)
展示の見どころ、感動したところ
圧倒的なイラストの量!
この展示の一番のみどころは、なんと言ってもカナヘイさんの15年間の歴史をいっぺんに見られるところと、その圧巻の物量だと思います。
カナヘイさんの活動は携帯の待受画像の配信からスタートしているそうですが、その活動は15年以上、いまも、休むことなく続けていらっしゃるのだそうです。
継続の鬼でいらっしゃる・・!(褒めてる)
何かを成し遂げるには「コツコツ続ける」しか方法がないと思っているのですが、ものごとを続けることってそれはもう本当に大変ですよね。
しかもこういった待ち受け画面を描くとなれば、季節のものを考えたり勉強したりしないといけないし、パソコンもしくはスマホの原寸サイズを意識した構図を考えないといけないし、見ていて心地よい色の組み合わせとバランスを考えないといけないし、きっと前回と被らないように作りたいと思いますし、
そういう「考える」作業も含めると相当の時間がかかってるはずです。
それを15年以上続けてこられて、かつここ数年はラインスタンプもじゃんじゃん描いておられるので、
すごいの一言で片付けてしまうのはとっても簡単なんですが、「本当にすごいな・・!」と圧倒され、息が止まるような気持ちになりました。
もうこの壁を目にしただけで来た甲斐があります。
(あとこの画像を一枚に並べる作業も相当大変だっただろうなと思いました)
写真OK!
この展示では一部をのぞき、すべてのエリアで写真OKでした。
それがカナヘイさん好きの来場者の方々にマッチしていて、お部屋のあちこちから「かわいい〜」と「カシャ!カシャ!」のシャッター音とがずっと交互に聞こえてきました。
私もスマホの電池がなくなるからあんまり撮影しないでおこうと誓ったにも関わらず、そんな誓いなどすぐに忘れて、50枚くらい撮影してました・・!笑
写真OKのおかげで、より一層展示が楽しめました!
ピスケ&うさぎがとにかく可愛い!
ピスケ&うさぎはカナヘイさんのオリジナルキャラクターです。
カナヘイさんといえばピスケ&うさぎ、という印象がありますが、しっかりとデビューしたのは2014年のラインスタンプからだそうで、意外と新しい子たちなんだなと思いました。
キャプション(絵や展示物の説明書きのこと)もピスケたちが会話する風になっていて面白かったです。ときめきポイントでした。
「小動物がみた15年」というサブタイトルだから、小動物が絵を見ながら会話してる風の説明なのかなと想像しました。楽しい。
直筆のラクガキがぜいたく!
展示のところどころにカナヘイさんの直筆のイラストがたくさん描いてありました。たまらん。
こういうのすごくテンション上がりますね。
油性マジックで描かれた動物たちのフォルムが愛おしかったです。
漫画の原稿が見られる!
カナヘイさんはりぼん(集英社)やセブンティーン(集英社)などで漫画の連載もしていらっしゃいます。
今回はその漫画の原稿も置いてありました!
漫画ってつい読んじゃいますね。ずうっと漫画のコーナーに居た気がします。
コラボいろいろ!
ドラクエやワンピース、ポケモン、カービー、スプラトゥーンなど、本当に数々の作品とコラボされていました。
カナヘイさんが手がけるとどんな少年漫画も可愛くなってしまってこちらまでニコニコしてきます。
こちらは写真NGでしたので、ぜひ展示か書籍で。
描きおろし「きぐるみ屋さん」とそのメイキングムービー!
今回の展示のために描きおろされた「きぐるみ屋さん」という作品があるのですが、それがとってもかわいい!
背景もメルヘンチックでたくさん描きこまれてるものなのですが、なんとこちらの作品のメイキングムービー(実際に描いていく作業が記録されたもの)が上映されていました!
これは私にとって一番「来てよかったな〜!」と思った展示。
なんのソフトを使ってるか、どんなブラシツールを使ってるか、どんな手順で描いているか、などがムービーにぎっしり詰まっていて、ずっと見ていました。
ここは下書きなしで描かれるんだなとか、コピペも使われるんだなとか。
見ていてとても楽しかった展示です。本当によかった・・!
まとめ
とにかく行ってよかった、素晴らしかったの一言につきます。
カナヘイさんのかわいい歴代イラストに触れられたし、それをずっと継続してこられたカナヘイさんの根性も見せつけられ、刺激をもらえた展示でした。
カナヘイ展に行けなかった方は
ここまでカナヘイ展の素晴らしさを書いてきましたが、東京・大阪の二会場でしか開催されていないのと、期間も短かったため、行けない方も多くいらっしゃると思います。
行きたかったけど行けなかった、見たかった方にはこちらの書籍「theカナヘイWORKS」がおすすめ。
15年分のかわいいがぎっしり詰まった作品集になっています。
また、ツイッターやインスタグラムで「#カナヘイ展」で検索すると、行った方の写真がたくさん見られ、雰囲気を味わえます。