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最初に。営業活動に対して恐怖を抱いていた私
9/25(月)から9/30(土)まで、5泊6日で東京に行ってきました。
大きな目的は、営業活動というか、今までお世話になったことのあるクライアントさん(ほぼ出版社さん)や、クリエイターズexpoで名刺交換したお相手のところにご挨拶にまわることでした。(今回はまったくの新規の飛び込み営業などはしませんでした)
営業活動は避けてきたのですが、女性なので、今後動けなくなる時期もくるだろうと思い、今のうちに営業しておこうと今回東京に行くことを決めました。
とはいえ、営業活動の経験はほぼゼロ。イラストの受注から納品までぜんぶメールだったりするので、企業の方に直接会うなんてちょっとどころかかなりの恐怖です。
こんな感じ。
しかし実際アポを取って会社を訪問してみると、恐怖どころか、私のことを受け入れてくださるところばかりでした。もちろん新規の飛び込み営業などはすべてウェルカムじゃないとは思うんですが。
アポはこのように取りました
「〇日から〇日まで東京に行くんですが、お世話になった〇〇さんにぜひご挨拶したいので、可能でしたらお時間いただけませんでしょうか?」
という具合でメールを送り、先方が
「ではこの日の〇時が希望です。お待ちしています」
という風にOKのお返事をくださるので、自分のスケジュール帳を埋めていく。スケジュールに空きがあればもう1件、もう1件という感じで他の会社の方にもお声をかける。こういう風に私は進めていきました。
スケジュールを埋めながら何社かと予定のやり取りを並行するので、ダブルブッキングにならないか充分注意する必要があります。
あまり早くからお約束を入れても先方にご迷惑だろうと思ったので、訪問の10日前くらいから徐々にお声を掛けました。
事前準備はこれをしました
訪問は名刺やポートフォリオを持っていきます。
今回こだわって作ったポートフォリオについてはこちらの記事をご覧ください。
また、ご訪問の前におうかがいする会社の商品や理念について調べていきます。
もっと言うと、その会社の商品に自分のイラストなどを当て込んだサンプルを作成していき、「御社の商品を私が作るとするとこんな感じになります」とアプローチする方法も、相手が想像しやすいので良いようです*
あとは関西在住の私にとって土地勘のない東京の会社訪問ですので、会社の場所や移動にかかる時間をサイトなどで調べ、シミュレーションしていきました。
訪問はこのようにしました
このようにしてアポを取り、事前準備をしたら、あとは約束の日時に会社にご訪問するだけ。
(ちなみに14時のお約束だとすると私はなるべく14時ピッタリに行きます。そこまで気にしなくて良いとは思いますが、逆の立場の時に私ならピッタリに来て欲しいなと思うタイプなので。)
先方の担当者さんと面会できたら、
「今日はお忙しいなかお時間を取っていただきありがとうございます」
の挨拶をし、手土産がある場合はお渡しして、少し世間話をしました。
手土産は、例えばお菓子のようなものはあればあったで相手は喜んでくださると思いますが、でも私がお渡ししたときに戸惑っておられたので、普通はないんだろうなと感じました。他のイラストレーターさんのご意見は、手土産無しの方が結構多いみたいでした。私が相談したイラストレーターさんは手作りのグッズ(オリジナルのイラストが入ったお菓子やクリアファイル)を作ってお渡しし、そこから出だしの世間話を広げるとおっしゃっていて、それは良いアイデアだなーと思いました。次回は私もそうしたい♪
世間話がひと段落したら、
「今回ポートフォリオを持ってきたので(新しくしたので)、よかったら見てください」
という感じでポートフォリオを見ていただきました。
なかには完全に初対面の売り込みにもかかわらず、ポートフォリオやタブレットを持ってこられないツワモノなイラストレーターさんもいらっしゃるようですが、それはやっぱり出版社さんは困っちゃうそうで、ポートフォリオは持って行った方がよさそうです。
そして会社に置いていく用のポートフォリオやミニ冊子みたいなものを用意すると、結構喜ばれます。
今回も「他の担当者にも見せておきますね」とほぼ全社で言われたと思います?
ポートフォリオでなくタブレットで営業する場合も置いて行く用のミニ冊子など作っていくと良いと思いました。
クライアントさんに言われたこと、いろいろ
この旅で会ったことのあるクライアントさん、初対面のクライアントさんやイラストレーターの先輩など色々な方とお話しする機会がありましたが、皆さん口を揃えて言われるのが、
「ただ挿絵を描けるだけでは生き残っていくのは難しい」
ってことでした。本当に皆さんがおっしゃってました。そういう人はたくさんいると。
「それプラスなにか特徴のある画風で描くとか、仕事めっちゃ早いとか、専門知識があるとか、現場感覚があるとか」がめちゃくちゃ大事そうでした。
かわいいイラストやほっこりしたイラストを描く方はめっっっちゃくちゃたくさんいるけど、他のかわいいイラストレーターと自分は何が違うのかをはっきりきっぱり言えるようにしていきたいと思いました。
それが一番多く言われたことで、あとは、
・ポートフォリオは特にクリアファイルが良いとか縦型が良いとかは無い。今回のようなポートフォリオの形でも気にならない。
・ポートフォリオについて、イラストの点数がもっと多くあったほうがいい。点数が多いだけで説得力が増すから。
・ポートフォリオについて、イラストと文字を載せてあるだけだけど、レイアウトもできるならレイアウトバシッと決めたやつを作った方が良いのでは。イラストもデザインもできることがアピールできる。
・最近は説明書などでも漫画の仕事が多いから漫画描ける方が良い。漫画描けないの?
・出版社は売り上げが見込める本じゃないとなかなか作れない・・。
・値段交渉はした方がいい。
・このポートフォリオの中だと絵日記が一番仕事につかえそう。でも文字が多いな・・。
とこんな感じだったかなと思います。あとは私のやっていきたい分野についてのお話をしていました。
次回のアプローチをどうするか
今回営業活動・挨拶まわりをして、いろいろアドバイスをいただいたわけです。
例えば「漫画描けた方が良いけど描けないの?」とか。
そういうアドバイスを一個一個直して(漫画実際に作ってみて)、再度メールで作品を送ったりご訪問にうかがったりするのが次のアプローチになるかなと思っています。
秋は忙しいですが、漫画を描いてみてまたクライアントさんに見てもらおうと思っています*
今回の感想
今回初めて営業活動・挨拶まわりをしてみて、思ったより怖くなかった!、思ったより楽しかった!、というのが一番の感想です。営業活動は恐怖って思ってたので、それがひとまず払拭されたのが私にとっては大きかったです。一歩を踏み出してよかったなととても思いました。
人それぞれ、仕事の取り方みたいなものが違うと思いますが、営業活動やってみようかな、でも・・・!って悩んでおられる方にはぜひ一歩踏み出してみてもらいたいと思います。
一歩踏み出してみると「意外と怖くないな」「けちょんけちょんに言われたけど次の課題がわかったし、ためになったな」と新しい景色が見えるようになると思いました。
あと私はですが、営業活動weekでいっぱいしゃべったので、しゃべるのが以前よりも少しだけ上手になった気がします・・笑
ただ唯一後悔していることは、慣れないヒールで重たい荷物を背負って行ってしまった日のことです。足は痛いわ腰は痛いわ、しまいには歩けなくなりました。ヒールは普段履かないなら営業で履くべきじゃないなと思いました。増してや私のようなカジュアルなイラストレーターがスニーカーで営業に行ったところで誰も何も気にしません。
今から営業活動をする方に、ハイジのおすすめ
最後になりましたが、私からのおすすめは、営業活動に行った際に自分の足りないところをクライアントさんに素直に質問してみることです。
「こんなイラストは学習参考書に合わない」と言われたら、「どこを変えると良くなると思いますか」と訊くとか。営業活動はもちろん良いことばかり言われるわけではありません。しかもイラストのお仕事を始めたばかりだと特にわからないことだらけだと思いますが、「わからないので改善点を教えてください」という姿勢で行くと結構役立つアドバイスをくださったりするのでオススメです*
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この私の体験談が誰かの役に立つといいなと思います*