8月4日、とっても楽しみにしていたデザインノート出版記念イベント、
佐藤可士和氏のトークショーを聴くために梅田蔦屋書店まで行ってきました。
佐藤可士和氏と言えば、おそらくいま日本で一番有名なグラフィックデザイナー&アートディレクター。(←私の感覚です)
どんなレベルの高い話をするのか、果たして私のレベルでついていけるトークショーなのかとか色々不安に思いながらお話を聞いていたら…。
とってもわかりやすくお話をしてくださり、イラストやデザインのお仕事をしている私も、納得、共感する部分や勉強になるお話がたくさんありました!
下記特に印象に残ったことを書き留めておきます。
・会社を大きくしよう、売り上げをあげようという気持ちは最初から今もない。1クリエイターとして何ができるか?をずっと考えている。
・今まで先を見る人ばかりに囲まれて、やったことない仕事ばかり頼まれてきた。
・広告作るよりパッケージ変えた方がいい、お店作った方がいいってずっと言ってた。コストをかけるなら広告ではなく商品の方がいいのではと。
・1つしかないものに価値がある世の中になってきた。
・クライアントにとってなんでも相談できるポジションになりたいと思ってきた。
・そのお店まで実際に行ってみて自分のお金で実際に買ってみることが大事。
・神はぜんぜん降りてこない!まるっきり新しいことを考えるのは不可能。見たもの、経験したもの、潜在意識のどこかにあるものを足し算・掛け算する。すると組み合わせによっては全く新しく見えたりする。
・インプットする時に大事にしていることは、構造を見ること。構造を概念として覚えておいたりしたものが役に立ったりする。
・人と接する面で気をつけていることは、本当に相手の立場に立っているかということ。一番大事なのはクライアントがやりたいか、やりたくないか。
・打ち合わせなどの際に下調べなどはあまりしない。最初に思ったことがすごく大事。
・・・なかでも一番印象に残っているのが、仕事術に関してのお話でした。
・ブランディングのお仕事でやってることは全て同じ。クライアントの
「本当の自分たちの価値が伝わってない」
という悩みがすべて。それを
(1)まずクライアントの本質を掴む。一番良いところを探す。(ここに一番時間をかける) クライアントの言葉に言語化されてない部分が大事で、「本当はどうしたいのか」に突き当たるまで追求する。
(2)それが見つかったら、一番良いところが一番効率よく伝わる方法を探す。
これがすべて。
というお話。
私のしているお仕事にも通じる部分が十分にあり、とても納得&共感しました。
意外と言ったらアレですが、私たちとやってることはそこまで違わないのかなと思って勉強になりました!
お話の仕方もにこやかでおだやかでとってもフレンドリー。
お話のあとはサインと握手もしていただき、すっかりファンになって帰ってきたのでした。